この世で生き残る生き物は、
もっとも頭の良い生き物でも、
もっとも強い生き物でもなく、
もっとも変化に対応できる生き物だ。
小泉純一郎 (第87 88 89代内閣総理大臣)
【注】映画のネタバレ含みます。
先週土曜日地上波初の映画
『ハドソン川の奇跡』を見ました。
この映画は2009年1月15日
乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が離陸後バードストライクにより両エンジンが停止。推力を失った1549便がハドソン川に不時着水。
乗員乗客155人全員が無事生還するという。
実際に起こった航空機事故を再現した作品です。
トム・ハンクス演じるサリー機長は
英雄と称されたが、
国家安全運輸委員会の審問会で
厳しい調査を受ける。
『果たしてハドソン川に着水したことが正しい判断たったのか?』
そもそも旅客機を川に着水さすなんて、
かなり危険な選択である。
乗客をわざわざ危険にさらしたのではないかと。
英雄と称されたサリー機長に容疑がかかる。
しかしサリー機長は40年以上、何万時間のフライト経験上、自分の判断は間違っていないと信じる。
そして公聴会で、フライトシミュレーションが行われ、事故当時のフライトが再現された。
シミュレーションではバードストライクが起こった後、
①離陸したラガーディア空港に戻るパターン。
②近くのテターボロ空港に着陸するパターン。
の2つのシミュレーションが行われたが、どちらも成功に終わった。
これを見たサリー機長は
「このシミュレーションでは人的要素が入っていない」
「シミュレーションのパイロットはバードストライクの後、空港に戻ることがわかっているので、すぐ行動に移せた」
「しかし実際は判断するまでの時間がある」
と発言する。
改めて、機体がバードストライクによりエンジン停止してから判断する時間を
35秒間置いてシミュレーションが行われた。
結果、
2つのパターンとも空港に着陸出来ずに
墜落した。
サリー機長の判断は間違っていなかったのだ。
サリー機長は最後にこう語ります。
「今回助かったのは私のおかげではない、副操縦士、乗務員、お客様、救助隊、様々な人達の良心で助かったのだと思います」
久しぶりにめっちゃ素晴らしい作品を見ました。
劇中シーンで
ハドソン川に不時着水をした後、全員が脱出。浸水して危ない状態の機内を誰一人残って居ないか確認していたサリー機長は、ほんま素晴らしいです。
福岡の保育園の園長とえらい違いやわ。
そして映画の最後にはインタビュー映像が流れました。
事故機の乗客の1人が
無事生還した日に生まれた我が子の名前を
『ハドソン』にしたという。
現在12歳のハドソン君
将来何になりたい?の質問に
「プロ野球選手」と答えた。
いやそこはパイロットやろ〜
プロ野球選手て、
飛んでるものを打ってどうすんねん!
縁起悪いわ(笑)
いやぁ、映画ってほんとにいいもんですね。
さぁ明日も安全運転で頑張ろっと。