トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

元気キャッチボール‼️(入院20日目)

おはようございます☀️

8月10日の入院日記

入院18日目 術後16日目

 

♦隣の部屋の岡林さん

僕はいつも休憩所の長テーブルの窓際の端っこに座っている。

ご飯の時と寝る時とリバビリ以外は、ずっとここにいる。

そして何冊か本をテーブルに置きノートを広げ、日記を書いている。

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10時すぎ、隣の部屋に入院している岡林さんが歩行器をゆっくり押しながら、休憩所に現れた。

 

「おはようございます」と挨拶をした。

 

岡林さんは、ティーディスペンサーでお茶を入れたあと、僕に話しかけてきた。

 

「お兄さん、小説家になるんやろ?」

「へ?いやいや、なりませんよ」

「いや、それだけ勉強してたらなれるよ」

 

岡林さんは、どうやら僕がここで本を読みながらノートに日記を付けているさまを見て、

小説を書いていると思ったのだろう。

 

「いやいや、小説家なんかになれませんよ〜」

と返したら、岡林さんが

三島由紀夫知ってるやろ?」

「あ、はい。」

「あの人凄いな、最後切腹したやん」

「はいはい、そうですよね」

三島由紀夫のことなんて、微塵も知らんのに、咄嗟に知ったかぶりしてもた。

「あんなもんできるか?切腹なんて」

「いや、絶対無理ですよ、力が入らないですもん」

てか、これなんの話やねん💧

と、思いつつも、僕は全力で会話する。

 

「わしな、今日で退院やねん」

「えっ、そうなんですか、おめでとうございます」と拍手した。

「さぁ、これで酒が飲めるぞ」

「よかったですね」

 

岡林さんって歩行器を使っても、焼肉食べ放題のお店にあるロボットより遅い…

ほんまに退院できるのか?心配なる。

 

「ほなもう迎えが来るから行くわ」

「はい、お疲れ様でした。お元気で」

「頑張って小説家になりや」

「はい、頑張ります」

もうこうなったら乗っかっておこう。

「それにお兄さん、声が良い‼️張りがあって元気が出るわ」

「ほんまっすか、ありがとうございます」

嬉しかった…

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ほぼ毎日電話をかけてくる

ジジイ(元社長N氏)にも言われる

「ともさんの張りある声聞いていたら、こっちまで元気なるわ‼️」って。

嬉しかった…

 

僕は今、大怪我をして入院しているのに、

そんな僕が、誰かを元気にしているなんて、

ほんまに嬉しいし、

そう言われたことで僕も元気になれる

これはもう

元気キャッチボールなんですよ。

 

今回大怪我したことで

またひとつ人間として

成長できたかなって思いました。

 

いつも応援してくださってる皆様

ほんとにありがとうございます✨️

いつも元気頂いております。

 

10分ほどしたら

岡林さんが休憩所に戻ってきた。

 

「あれ、どうしたんですか?」

「迎えの時間間違ってた」

「あらま」

「10時30分と思ってたら、13時やった」

「だいぶフライングでしたね」

「ボケとるわ、わし。今から脳神経外科に入院させてくれ。笑」

「あはははは笑」

 

面白いおじいちゃんでした。

こういう人とのふれあいって良いもんですね。

 

 

 

ってえらそうに、言いましたが、僕、

岡林さんに謝っておかなあかんことが。

実は前に休憩所で岡林さんが僕に

「将棋させる?」と聞いてきて、

僕は咄嗟に、「させない」と言いました。

 

じつは、させます。

だいぶ忘れてはいますが、前の会社で将棋大会があり優勝したこともあります。

だから。させないことはないのです。

 

なのにあの時は、

めんどくさい、自分の時間を邪魔されたくない、1回さしたらまたしよって言われる、

とかを瞬時に考えて、させないと言ってしまいました。

岡林さん、ごめんね。

僕はまだまだ成長できてない小さい男ですわ。

 

さぁ歩けるようになるまで頑張るぞぉ