トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

1ヶ月ぶりジジイと会う土曜日

 


4月9日土曜日、4日ぶりの仕事だった。 しかし同僚M氏の横乗りだが、

 


まぁ横乗りでも、会社はきっちり1台分の運賃を僕に付けてくれるので、ありがたい話だ。

 


そんなことより、今日の荷物のおろし先は地元、京都市内。正直マッハで終わる。そして宵積みがないので、帰社することになる。

 


*宵積みとは次回配達分の荷物を積んでおくこと

 


早く帰社できるからええやん!と思われるでしょうが、

 


今日は奴が会社に居るのです。

 


1ヶ月前に、車中泊で九州1周旅行をしていた元社長N氏(ジジイ)が、、

 

 

 

そして、間違いなく旅の話を延々と聞かされることになります。

 

 

 

幸い、今日は同僚M氏と一緒だし、同僚Y君も、午前中に帰社予定。

 


そして事務所に同僚Gさんもいる。

 


僕、M氏、Y君、Gさん の4人パーティで戦えば、衝撃が4分の1で済む。

 


ピン(1人)で話を聞かされるのとは雲泥の差である。

 


まさに、ドラクエの世界と一緒。

 

 

 

そして、僕は事前に段取りをする。

 


帰社してからのトークを約1時間と想定。11時前後に帰社すれば、トークがいい感じに終わり、お昼になる。

 


そこで、ジジイが

 


「そういうことで」といえば。

 


「お疲れ様でした」と解放される。

 


ジジイの「そういうことで」は、もう帰りやの合図である。

 

 

 

これが早く帰社しすぎると、こちらもしんどいし、昼を回れば、13時からのトークになり、帰るタイミングを作るのが難しくなる。

 

 

 

そんなことで今日は11時帰社。

 


この作戦をM氏、Y君に伝える。

 

 

 


そして帰社。

 

 

 

ジジイの旅話を先陣切って引き出して行くのは僕である。

 


ていうか、普段からジジイ、ババアの話し相手は、僕である。

 


僕も、それはもう仕事と割り切っている。

 


事務所に入る。

 


「○○さん、お帰りなさい ご無事でなによりです」

 


「ともさん、ちょっとコレ見て」

 

 

 

ジジイは、数字の書いたメモを見せてきた。

 


3791と書かれていた。

 


何の話かというと、ジジイは車中泊旅行出発前に、僕らにこんなクイズを出していた。

 


京都を出発して九州1周、そして山陰地方、島根、鳥取まわりで帰ってきたら、総走行距離は何キロになるか?

 


1ミリも興味のないクイズに、

 


同僚5人と参加させられた。

 


そして、1番近かった人が1番豪華なお土産になり、あとは順にお土産グレードが下がるという。

 


興味のないクイズではあるが

 

 

「それ、めっちゃ燃えますわ!ん〜何キロかなぁ…」

 


と、アカデミー賞もんの演技力を見せる僕。

 


その時、僕が予想した距離が

 


3800キロでした。

 


そして、ジジイが見せてきたメモに書かれた数字が3791。

 

 

 

そう、3791はジジイが実際に走ってきた総走行距離です。

 


僕は、誤差9キロで、

 


堂々の1位に輝いたのです。

 

 

「これ、マジですか?」

 


「うん、凄いやん!これは」

 


「やった!めっちゃ嬉しいです!!」

 


まったくもって嬉しくない。

 


そもそもどうでもいい。

 


なんて本心の欠けらも見せないように!死ぬほど喜ぶ僕。

 

 

 

そして、M氏、Y君、Gさん、僕、のパーティでジジイとの戦いスタート!

 


まずは僕がジャブの如く、

 


「今回の旅は順調に行きましたか?」

 


と振ったら、

 


ジジイが、旅の途中でガスコンロが壊れて買い直したやら、爪切りが無くて買ったやら、肉が食べたくなり外食で肉を食べて、それから味しめて車中泊でも肉を食べたとか、

 


どうでもいい話を、パーティー4人は

 


うんうん、それでそれで、みたいな空気を出しながら聞きます。

 


島原半島の海でイルカウォッチングをした時の動画をスマホで見せられたり。

 


動画を見ながらジジイが

「イルカがめっちゃ寄ってくるねん」とテンション上げていうのだが、

 


イルカは人間が好きで近づいて来てるわけではない、、

船が起こす海流によりイルカは楽に泳げるから近づくのだ。

 


この現実を言うか言わまいか、咄嗟に判断した。

 


言わなかった。

 


その後も、延々と話を聞かされながらも、僕が色々話を振りまくり、ジジイを喋り疲れさす作戦に出た。

 


時計をチラッとたら11時50分だった。

 


そろそろ架橋やな。

 


しかし、まだ話は終わらない。

 

 

 

結果、ジジイが12時20分頃

 

 

 

「そういうことで」

 


と言った。

 

 

 

すかさず返す。

 


「お疲れ様でした。ほんまご無事に帰ってこられてなによりでした」

 


と、言いながらジムリダ‼️

 


ジムリダ(事務所を離脱)

 


帰社してから約1時間半でした。

 

 

 

ジジイの九州1周車中泊の旅の総走行距離当てクイズ。

 


見事‼️誤差9キロ‼️

 


1位に輝いた僕‼️

 


1番豪華なお土産とは?

 

 

 

こちら、

f:id:tomoblogkun:20220411194401j:image

 

味付き地鶏の真空パック(1袋)

安納芋と紫芋の羊羹(計2個)

 


微妙…

 


お土産を頂けるということは

ありがたいことです。

 


ですけど…

 

 

豪華お土産にしては、、

 

 

 

ジョボない??

 

 

 

僕が前に松山に行った時に、会社に買ってきたお土産の方が豪華やし。

 

 

しかも2位以下のお土産は、

 


芋ようかんが1個少ないだけですよ。

 


ぜんぜん大差ないし…

 

 

 

まぁジジイが無事に帰ってきたことが

 


1番のお土産としとくか。

 

 

 

あかん、僕いま、

 


ムシずが走りました。笑

 

 

 

ていうか、総走行距離3791キロを

 


3800キロで予想した僕って、

 


従業員の中で1番ジジイとの心の距離も近いってことやん。泣

 

 

 


ちなみに、地鶏の真空パック食べたら、死ぬほど塩からかった、、、

 


あんなもん1発で血圧爆上がりですわ。

 


運転手の健康を全く無視したお土産、おおきにジジイ。笑

 

 

 

さぁ明日も安全運転で頑張ろっと。