『ハッピータイム』
我々従業員の中でハッピータイムというワードがあります。それは会社にジジイ(元社長)が不在の時のことを表します。
無事に一日の仕事を終えて帰社した時に、ジジイの顔を見ると疲れが倍増します。さらにはジジイのわがままで器の小さい同じ話を何度も聞かされるからです。
ていうか、話さなくても、一緒にいる空間だけで不快と感じてしまうのです。
空気がよどむわけです。風の谷のナウシカの腐海(ふかい)みたいなものです。
そういうわけなので、従業員はみんな、事務所滞在時間が短いわけです。
そんな中、唯一僕だけが、この不快指数100のジジイとババア(社長)の相手を長年こなしてきました。
先日、午前中に帰社すると、
ジジイがパテーションの奥から出てきません。
仕事が暇になると出てこないのです。
プライドがクソ高いジジイは、僕らに合わす顔がないのでしょう。極力話さないようにと逃げ腰なわけです。 だっさっ。人としてダサすぎます。
ババアと同僚Gさんと軽く談笑して、
「帰ります」と事務所を出ようとしたら、ジジイが、ぬっと顔を出し「おつかれさん」と力なさげに言いました。
「お疲れ様でした」と言ってGさんは先に事務所を出ていきました。
僕は、なんか絡もうと思って、
「オシャレな服着てはりますね」と話しを振ると、ジジイはニコニコしながら、
「顔が良いから似合うねん」と鬼キモイ返しをしてきたので、僕はすかさず
「だから何を着ても似合うんですね」と、
サラッとべんちゃら企業を立ち上げて返すと、
ババアに
「いやぁ〜ともさん、言うてて、口が凍りついてないか?」ツッコまれました。笑
しかし、僕のべんちゃら企業は、そんなもんで崩れるようなヤワな企業ではありません!
「いやいや、本心やからサラッと言えるんですよ」と、バチーンと返してやりました!
ほんまかいな?…の空気がムンムンでしたが
ババアもジジイもニコニコしていたので
「お疲れ様でした〜」と事務所を出ました。
えっと、僕にとってのハッピータイムは、
ジジババと絡むことなん?笑
違うし!
また明日。