トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

僕はあくまでもスイスである

ジジイは今、鉄道の旅に出かけていて不在である。

事務所には当然ババアしかいない。毎度毎度のことながら、ジジイが居ないと、このババアが羽を伸ばしたおす。

もはや説明は不要だと思うが、ジジイとは元社長であり、ババアは現社長である。ちなみに2人は夫婦ではない。

 

ババアが羽を伸ばすというのは、

我々運転手が帰社したら、いつにも増して、どうでもいい話を喋りたおすのである。

そのせいで、なかなか帰れないのだ。

 

正直、地獄である。

 

先日ババアが運転するセレナ(EV車)が

信号待ちをしていたら、隣に来たバイクがフラ〜っと転けてセレナに擦った。

セレナは今修理中で、現在は代車のセレナに乗っているのだが、その代車がEV車ではなくガソリン車なのだ。

「ふつう、EV車やったらEV車の代車持ってくる思わへん?なんでガソリン車なん!イラッとするわ〜」

と、どうでもいい話を30分くらいするのだ。

イラッとしたいのはこっちだ。

「せっかくEV車に乗りなれたのに、ガソリン車なんか乗りにくいわ〜」

知らんがな!はよ帰らしてくれ!

と思いながら、

「ダメですね〜保険屋の対応が」

と、調子を合わす。

ダメなのはババアお前だ。

 

「○○さん(ジジイ) あの廃線まじかの路線乗ったんですかね?」

旅中のジジイの話に変えた。

「あ〜乗ったって言うてわ」

ジジイは、旅中もいちいちババアに電話で報告している。キモっ。

「◯◯さん(ジジイ)はローカル線が好きですもんね」

「うん。でもわたしやったら、もっと豪華な列車が好きやけどな」

「そうですね。僕もそっちの方が好きですかね」

調子を合わす。

「でもなココが(ジジイのデスクを指さし)ローカル線ばっかり行かはるし、わたしとは全然合わん。まぁわたしはわたしで行ったらええねんけどな」

でた‼️ジジイが不在中にジジイへの悪口‼️

この誘い悪口に乗っかったらあかんねん‼️

ここで乗っかってジジイの悪口なんか言うた日にゃ、1000パーセントジジイにチクられる‼️

 

あくまでも

永世中立国スイスみたいな立場で話さないといけない。

ババアはジジイの悪口を続ける。

「運転中もな、横からガっと言わはんねん‼️」

「そうなんですか?」

「信号ギリギリで行く時あるやん、その時に、今の止まれや!とか、今の行けるやろ!とか、ガっと言われるし、わたしビクッとすんねん…」

めっちゃ誘い悪口してくるやんけー‼️

「逆に緊張感持って運転できるしいいですやん」

とあくまでもスイスに返す。

「いやいや、しんどい、ほんましんどい…」

 

ババアはガチで嫌そうだったが

 

僕は終始

「アハハ…」と苦笑いするしかなかった。

 

てかババアよ‼️

それさ、今ごろー❓❓

何年ジジイと一緒におんねん‼️

 

僕はあくまでも

スイスである。

 

 

さぁ明日も安全運転で頑張ろっと。