同僚Tくまさんのトラックが故障中である。
ディーラーに出しても原因が分からないとのことで、いつ直るか不明だという。
Tくまさんのトラックは2トン平車で、仕事はあるのだが、代車はない。
会社としても、早く直さなければ売上が下がる。
ジジイ(元社長)が僕に聞いてきた。
「Tくま君のトラック、ディーラーから引きあげて、ともさんの知り合いの工場に頼めないかな?」
ジジイは
ディーラーの対応に常々苛立っており、最近ちょいちょい、僕の行きつけの修理工場に頼んでくる。
僕の行きつけの修理工場は信頼あるし、別にいいけど、会社ぐるみでお世話になるのは、正直気が引ける。
行きつけの修理工場にTくまさんのトラックを出すことになった。
1日経って、修理工場から連絡が入った。
おそらく、この部品が原因であろうとこまで詰めたと。ただ、その部品が20万円もする。
僕の推定だが、
ディーラーも、部品が悪いとこまでは分かっていたと思う。しかしその部品が20万円もするので、修理を伸ばしていたと。
ていうのも、あまりにも高額だと、今までに何回もジジイが、ブチ切れているのだ。
だから、ディーラーも言いにくいと。
また、ブチ切れられると。
正直、ジジイはディーラーに嫌われたおされていると思う。
自業自得である。
話はそれたが、とりあえず僕がジジイに修理状況の説明をした。
ジジイは
「それ変えたら直るんやったら、早く変えて貰わなあかんな」
「そうですね、今、原因がそれで間違いないかを確認されてると思います」
「うんうん、それからやな」
僕が間に入ってると、ジジイもキレることもなく納得してくれる。
いいことだが、修理の度には毎回めんどくさい話である。
そんな話をしていると、ババア(現社長)が
「はぁ……」と大きくため息をついた。
「どうしたんですか?」と聞くと
「Tくまさんが、トラックどういう状況か連絡してくださいっていうてたから、連絡せなあかんねん」
いやいやいや、したらええがな!
てか、当たり前やろ!
ごくふつーのことやろ!
と、思いながら
「あ〜今日はGさんが休みですもんね」
運行管理者のGさんが、この日は休みだった。
「そうやねん、だから私がせなあかんやろ」
いやいやいや、
だから、そんなもんせーよ!
何が嫌やねん!
コミュ障にもほどがあるぞ!
するとジジイが、半ギレで
「そんなもんほっといたらええがな、そうかトラック直らんから、旅行でも行ってきたらええねん、って言えばええやん」
なんで半ギレやねん
と思った。
そこからジジイとババアが
Tくまさんの悪口を言い出した。
たしかに、Tくまさんは、
性根が腐ってるところがある。年末にコロナになったのを
Gさんに移された
N君に移されたわ
と、同僚に移されたと言いまくるクズ野郎だ。
しかしババアが
こんなことを言った。
「今トラック壊れてるから、もう1回コロナにかかったらええのに」と半笑いで言う。
「ハハハハハ」とジジイが返す。
いやいや、
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!
なに考えてんの!
そんなこと、冗談でもよー言えるわ!
全く笑えへん。
僕は苦笑いで返す。
同僚M氏に「俺。会社の中でやったらキムタクやで」と言った時に、苦笑いされた時以上に、
苦笑いをした。
僕らが冗談でいじる時は
水鉄砲でピャーピャー程度だが、
ジジババは、
実弾でズドンである。
しかも、怖いのは、こいつら、冗談ではなく
マジで言うている。
あ〜神様。この腐ってるジジババに
どうか制裁を与えてください。
さぁ今日も安全運転で頑張ろっと。