「俺、まだもらってないで」
「マジですか、おかしいですね」
「ホンマやで〜、いうても、うちの会社やったら俺キムタクやで笑」
「アハハハハ」苦笑いの同僚Y君。
「最遊記やったら悟空やで」
「古いです笑」
「Y君は猪八戒やで笑」
「アハハハハ」納得の笑顔のY君。
2月17日。
工場へY君と積み込みに行く。
「あすかちゃん、今日はくれるやろ」
「間違いないでしょ」
あすかちゃんは、フォークリフトのシートの後ろに紙袋を置いていて、その中に、チョコを入れてるそうだ。
たまたま、同僚M氏も積み込みに現れたので聞いてみた。
「M氏、あすかちゃんに、バレンタインのチョコもらった?」
「いや、もらってないですね」
「え、そうなんや」
「ともさん貰いました?」
「いや、それがな、もらってないねん」
「ええええ、ともさんがもらってないなんて、」
「そうやろー いうても俺、会社やったらキムタクやで」
M氏、、苦笑い…
「いやいや、見た目ちゃうで、立ち位置がな、っていう意味な」
「あ、はい、確かに、ともさんが看板ですからね」
「いや、ほんまショックやで」
「でも、今日貰えるんじゃないですか」
「かなぁ…あれやったら話振ったろかな、あすかちゃん、今日荷物チョコっとしかないなぁ、とか笑」
「ありですね。笑」
3人で積み込み場所へ。
あすかちゃん登場。
淡々と積み込みが始まる。
僕にチョコを渡す空気は1ミリもなかった。
だって、
そもそもフォークリフトのシートの後ろに紙袋が
もう無かった…泣
Y君とM氏が慰めてくれる。
「たぶん、僕らが居たから渡しにくかったんやと思いますよ。ともさんと2人きりになった時、渡すんちゃいますかね」
「んなわけあるかーー笑」
M氏が
「バレンタインデーから日が経ったから忘れてるんでしょう」と。
たぶん、僕もそう思う。
そやけどな、
忘れられてるって、
それが1番さびしいやないかーー笑
この一連のくだり。
ジジババと同僚Gさんに話して
ウケたし、
良しとするか。
今年はホワイトデーの
お返し考えんでええから、
楽やわ〜〜〜〜フンッ笑
もしかしたら、僕のお返しが、毎年、豪華すぎて、それが逆に気を使うから、今年は、ともさんには、あげんとこ、ってなったのかも。
そういうことにしとこ。笑
さぁ今日も安全運転で頑張ろっと。