僕は幼い時、カレーライスが嫌いだった。
いや、カレーライスは好きだ。
僕が嫌いだったのは、オカンの作ったカレーライスだ。
オカンのカレーライスは基本シャバシャバ。カレーは飲み物なんていうが、それはまさにオカンのカレーだ。
そのシャバシャバのカレーを、底が深い皿に、
なみなみと盛る。オカン流だ。
色も無駄に黄色い!
しかし僕は、カレーとはこういうものだと思っていた。おばあちゃんのカレーを食べるまでは…
おばあちゃん(父方の)に僕は可愛いがられていた。
夏休みなんて40日くらいおばあちゃんの家にいた。僕もおばあちゃんが大好きだった。
なんせお金持ちで、欲しいおもちゃは、なんでも買ってくれた。
そんなおばあちゃんが作ったカレーライスは衝撃だった。先ずルーが違う。
「フォンドヴォー買いに行こ」「フォンドヴォー買いに行こ」
おばあちゃんがよく言うてた。
おばあちゃんの使ってるルーはフォンドヴォー。
オカンが愛用していたのはバーモントカレー。
フォンドヴォーはたぶん当時高価だったのだろう。
さらにおばあちゃんが入れる肉は、100gで800円もする牛肉だった。しかも塊のような肉ではなく、しゃぶしゃぶのような肉だ。
それがまた美味しかった。
僕は塊の肉は苦手だった。
とにかく、オカンの作ったカレーとは月とすっぽん、こじきとおうじ。
しかし、ある日、オカンに知らされた。
おばあちゃんは、独り身でお金持ちの友人に、
僕を養子にさせようとしていたことを…
その友人も年老いたおばあちゃんである。
オカンは、現金100万で、養子縁組してくれっていうねんで、ヒドイやろ!とキレていた。
僕は、可愛がってくれてたおばあちゃんに、
売り飛ばそうとされていたのだ!100万で笑
僕がおばあちゃんを一気に嫌いになったのはいうまでもない。
でも、お金持ちの人生……
今思うと、ワンチャンありかも。笑
冗談です。
今日のランチは久しぶりにCoCo壱に行ってきた。
大好きなロースカツカレーを注文。
トッピングはほうれん草。
ご飯の量は200gに減らした。
結果、200gが、僕の胃袋にはちょうど良かった!
めちゃくちゃ美味しかった!
ロースカツカレーは裏切りません!
たしか、CoCo壱のカレーのルーは
同じバーモントやのに、
なんでオカンのカレーは
あんな不味かったんや!
理由は簡単!
水入れすぎやねん!
って、あんま言わんとこ
「とも〜カレー食べや〜」って、
オカンが怒って夢に出てきそう。笑
ここでカレーライスにまつわる雑学をひとつ。
日本最初のカレーライスは1872年。
当時の日本はビーフや鶏肉を食べる習慣がなかったので、カレーにアマガエルを使用していたらしい!
てことは、当時カレーライスの
甘口の甘はアマガエルのこと?笑
また明日。