トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

怪しすぎるやろ

むかしむかし、あるところに、小さなかわいい女の子がいました。

(小さい時はみんな可愛いもんや)

女の子は、おばあさんが作ってくれた赤いずきんを、いつもかぶっていたので、みんなから「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。

(そのままやんけ)


ある日、赤ずきんは、お母さんに「おばあさんが病気だから、このケーキとぶどう酒を、森の中の家までもって行ってね。」と、頼まれました。

(病人に酒かい)


「外は危ないから気をつけて。知らない横道へ入って寄り道をしてはいけませんよ」と、お母さんは赤ずきんちゃんに、言いました。

(はじめてのおつかいか)

「大丈夫よ」とにっこり笑って、赤ずきんちゃんはおばあさんの家に向かいました。

(ほんまかいな)


赤ずきんちゃんが森に入ると、オオカミが出てきました。狼はニコニコして赤ずきんに話しかけます。

(狼が笑顔って、もう怖いやん)


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「これからどこへ行くの?」
「あのね。おばあさんのお家よ。おばあさんがご病気だから、お見舞いに行くの」

「そうか。それは偉いねえ」
「それでおばあさんのお家はどこにあるんだい?」


赤ずきんは、オオカミに聞かれるまま、全部答えました。

(なんで全部言うねんアホやわ〜)


そうだわ。おばあさんに花束をこしらえて、持って行ってあげましょう。

(間違っても菊は持って行くなよ)


赤ずきんは色々な花を探すため、
森の奥に入って行きました。

(ほら、寄り道したやん)


その間に、オオカミはおばあさんの家へ急いで行き、「わたし、赤ずきんよ」といって家に入ると、パックリとひと口におばあさんを飲み込んでしまったのです。

(このおばあさん、オレオレ詐欺1発で引っかかるタイプやな )


それから、オオカミはおばあさんの着物や、ずきんを身につけて、おばあさんの振りをし、ベッドにすべりこみました。
 
(フリできてへんて)


赤ずきんちゃんは、花束を持って、おばあさんの家へ行きました。

ベッドに横になっていたおばあさんは、ずきんをすっぽり目までさげていて、なんだかいつもと、ようすが違います。

(全然ちゃうやろ)


「あら、おばあさんの耳はずいぶん大きいのね」

「お前の声がよくきこえるようにさ」

「あら、おばあさんのおめめ、なんて大きなおめめなの」

「お前がよく見えるるようにさ」

「あら、大きな手、おばあさんの手はこんなに大きかったかしら」

「お前がよくつかめるようにさ」

「おお、おばあさんのお口、なんて大きなお口なの」

「それは、お前を食べるためにさ!」

そういうと、オオカミはいきなりベッドからとびだして、赤ずきんをひと口に飲み込んでしまいました。

(オオカミよ、おばあさんのフリ意味あんのか)

 

おなかがいっぱいになったオオカミは、寝てしまい、大いびきをかきだしました。

(食っちゃ寝は気持ちいいやろ)


そのとき、猟師が通りかかり、
オオカミの大きなお腹を見て、おばあさんを丸のみしているかもしれないと思い、

ハサミで眠っているオオカミのお腹を、ジョキジョキ切り始めたのです。

(えっ?ハサミで?ぬいぐるみか)

すると、そこからまずかわいい女の子が、それからおばあさんが出てきました。

(いや、オオカミ起きるやろ)


それから、赤ずきんちゃんは、大きな石を運んでオオカミのお腹の中に、いっぱいつめ込みました。

(いや、切られてる時点でオオカミ瀕死やで)


やがて目を覚ましたオオカミは、

(おそっ)

「ああ、お腹が重い」と川の水を飲みに行きました。水を飲もうとしたとたん、お腹の石の重さにバランスを崩して、オオカミはそのまま川にドボンと落ちてしまったのでした。

(腹裂いて石つめるて、手口が極悪非道)

 

悪いオオカミがいなくなって、赤ずきんは、ああ、怖かった、もう2度と、森の中で寄り道したりしないと心に決めたのでした。

(いや寄り道よりも、見知らぬ相手を怪しめ)

 


先日、見知らぬ人からメールが来た

本文がこれ、


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いや、誰やねん!

先ず名乗れ!

なんで、いきなり食事誘う、

しかも、早朝のメール、

先ず おはようございますや、

怪しすぎるやろ〜

 

返信してみたろかな

 

「あなたは誰ですか?おばあさん?それともオオカミ?」

~完~

 

 

読者の皆様1週間お疲れ様でした。
今週も読んで頂いてスター、ブクマ、もありがとうございました。