演技力 - トラック運転手ともさんの日常

最近、物量減により仕事が暇になってきた。

1週間まともに動いている運転手の方が少ない。

もちろん会社の売上は下がる。

従業員の給料も下がる。

そんなある日帰社したら、
元社長が言うてきた。
「ある日突然、ともさん乗ってるトラックが、無くなってたらごめんな」
「えっ、、」
「あれが1番高く売れるからな」
元社長は、冗談半分本気半分だ。

さぁ、ここで瞬時にどう返す。

普通の返し
「えええ、マジですか、」と苦笑い
「えええ、冗談やめてくださいよ」と苦笑い

「えっ、マジですか、それならまず誰々のトラックから」と冗談気味に。

あかん返し
「えっ、マジですか、」とマジに捉える
「えっ、めっちゃ大切にしてたのに、」と拗ね気味に。

なんて、色んな返しがありますが、まぁこんなところじゃないですか、

しかし、わたし、ともさんは
違います。

「そうなんですか、他に僕が乗るトラックありますか？」
「1トンが、あるわ」
元社長が、笑いながら言う。
ボロボロの1トン車です。
「わかりました、僕めっちゃ綺麗にして乗ります。どんなトラックでも、頑張りますよ」
と、にこやかに話す。

これを、
スっと言える僕、、
自分の演技力が、怖いですわ笑
いやキモイですわ笑
主演男優賞は取れますが笑

だてに24年も務めてません。

さぁ明日も、安全運転で頑張ろっと。