トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

幸せだ

今日は積み込みが早く終わったので、下道で帰ろうと思い

 

国道307号線を走っていました

 

途中から大阪ナンバーの十トン車が前に入りました

 

その十トン車なんですけど

 

まぁ十トンなんで、荷物も重たいでしょうし、動きがゆっくりになるのもわかるのですが

 

あまりにも遅い

 

出だし遅い  まあ、それはわかる

 

その後もずっと四十キロで走るんです

 

法定速度を守っている、分かります

プロとして当然です

 

荷物を安全輸送する 心掛け素晴らしいです

 

 

でも、流れっちゅうもんがあんねん!

 

もうちょっと出してくれ

 

ちょっと道が上り坂になったら途端に遅くなる

 

そうなるとこっちもブレーキを踏まなければならないし

 

だんだんイライラしてきます

 

でも、煽り運転をするわけにもいきませんし、煽り運転をしたとて何も変わるわけではございません

 

僕も会社の看板を背負ってるのに、そんなアホなこと もちろんできません

 

ひたすら僕はこのストレスに耐えるだけです

 

 

イライラ

 

イライライラ

 

イライライライライラ

 

 

あかん、このままではあかん

 

そうだ、考え方を変えよう

 

この前を走る十トン車のドライバーは、もしかしたら、めちゃめちゃおじいさんなのかもしれない

 

運転経験の浅い おじいさんなのかもしれない

 

じゃあ、致し方ない

 

もしくは女性ドライバーで、今日デビューしたばっかりかもしれない

 

そういう風に思ったら、仕方ないなと思えてきた

 

そして、相変わらずの40キロの超ゆっくりな十トン車の後ろを走る。

 

イライラ

 

イライライラ

 

イライライライライライライライラ

 

あかん、このままでは頭がおかしくなりそうだ

 

 

そーだ こう思おう

 

この十トン車の後ろで引っ張られることによって、僕は事故に遭わなかったのかもしれない

 

この十トン車の後ろで引っ張られることによって、僕は事故を起こさずに済んだかもしれない

 

 

そう思ったら、このトロトロ前を走る十トン車ありがとうって思えてきた

 

ゆっくり走ってくれてありがとうって思えてきた

 

いや待てよ、そう思うと僕は人間に生まれてきて良かったなと思てきた

 

もしかしたら人間じゃなくてイモムシだったかもしれない

 

イモムシならまだいい方

 

雑草だったかもしれない

 

そう思えたら、僕は今ちゃんとした人間として生まれてきた、そして、トラックの運転手という好きな仕事に携わっている

 

好きなことをしてお金も貰えてる

 

僕はなんて幸せなんだ

 

 

やったー、嬉しいー 幸せー

 

 

そんなことを思っていたら

 

 

 

前の十トン車はどっかで曲がったのか

 

いなかった。

 

 

 

幸せだ(笑)

 

 

 

このブログを読んでくださった皆様

1週間お疲れ様でした。

 

また来週も元気に頑張りましょうね