現社長
元事務員から4年間社長業を任された人物。通称ババァ。
ババァはプライドが高く、自分のミスは認めないし、悪口は言うし、知ったかぶりはするし、従業員から一切慕われていない。
しかも、ババァに嫌われたら終わり。
会社での評価が下がりまくる。
誠にめんどくさい話しである。
先日、午前中に帰社。
事務所に入ると、ババァがボゾボソ喋ってきた。
「私にあんまり近づかん方がいいし」
「ん？どうされました？」
「ちょっと、孫がコロナ陽性になって」
「えっ、あらら、お孫さんと会われたんですか？」
「そうそう、日曜日に」
「へっ、」
マジかコイツ！めちゃくちゃ濃厚接触者やんけ！
「大丈夫やで、孫とハグとかしてへんし、アハハハ」
いやいやいやいや、そういうことちゃうねん！！
恐ろしいのは、ババァが、この話をしている時、
マスクをしてないんですよ！！！！
ありえへんわ！！
先ずマスクせーや！！！
ていうか、会社来んなやーー！！！
「私、インフルエンザもかかったことないし、大丈夫やで」
いやいや、そういう自分は大丈夫っていう思い込みを、正常性バイアスっていうねん！
僕はそそくさと事務所を出て宵積みへ向かった。
そして夕方帰社。
事務所の窓は、びっち〜閉まったまま。
いやいや、換気がぐらいせーよ！
ないわーーー！
と、思いながら事務所へ入ると。
ババァ、まだマスクしてなかった。
怖すぎる、この人。
僕は、帰社後ババァとトークする担当なので、何か喋らなければならない。
まぁ担当というか、
残念ながらいちばん事務所で引っ張られる存在である。
「昨日地震怖かったですね」
このクダリの中、僕がこんな話しをした。
「僕、運命数が11のマスターナンバーの持ち主で、先の事がわかるんですよ！今年、何か大きな地震が来そうです」
すると、ババァが
「ちょっと見て〜」
と、僕に近寄ってきた。
いやいやいやいや、お前濃厚接触者やんけ！
近寄るな！近寄るな！
ディスタンスディスタンス！
そして、僕の前で手を広げ手相を見せてきた。
「真ん中に十字の手相があって、これがあると、死なへんねんで」
いやいや、死ぬやろ、人間いつか死ぬやろ、何言うとんねんコイツと、思いながらながら、
「あ、それ神秘十字線ですね。僕もあります。でも僕よりくっきり入ってますね。すごーぃ」
と、いう僕の返し…
そして、マスターナンバーの僕
ババァが近寄って来ることを、
全く読めてませんでした。笑
さらに翌日、
同僚N君と帰社すると、
ババァ、またマスクをしていない。
そして、
「私。全然大丈夫！熱も全くないし、大丈夫やで」と言った。
いやいや、お前は無症状だけなんかもしれんやんけ、ほんま自分自分やな。
と、思いながら、
「よかったですね、ていうか強いですね」
という僕…
そして、ババァの、史上最強にどうでもいい話しの付き合いをする。
いつもの残業トークである。
話しの中でババァが
「今、給料計算してんねん、今月はみんなよく止まってるわ」
「でしょうね、、」
「ともさんも、17便しか走れてないし、」
「ですよね、、」
「でも、穴あいてる日は、私ちゃんと付けるから」
「あ、はい、配慮して頂いてありがとうございます」
出た‼️恩着せがましい話しが、、
しかし、ここは非常に大事である。素直に感謝の気持ちを出しておく事が大事である‼️
これが嫌われていると、このようにならない可能性があるのが、我社のシステムである。
そして、ババァが
「ちょっとこれどう思う？食べてみて」
と、チョコ入りバナナけんぴを差し出した。
封が開いている。
ババァの食べさしである。
えっ、、ちょっと待って、、
濃厚接触者の食べさしのお菓子を
食べさすの？
どういうつもり？？？
怖すぎるやろ。
「いただきまーす」と、同僚N君が食べた。
先に給料の配慮の話しされてからのこれ、
断れない空気……
「いただきます」
僕も少し頂くことに。。
その後、会社を出てから、めっちゃうがいした。
なんかわからんけど、ポカリをがぶ飲みしといた。
思い出した。
ババァが手相を見せながら
「十字線あるから、私ってめっちゃ、空気読める人間やで」
って言ってた。
全く読めてへんわーー！ボケーー！笑
この話し
トータル、パワハラやで‼️
あれから2日経った。
僕、発熱もなく、大丈夫みたい。
よかったぁ。
さぁ今週も安全運転で頑張ろっと。
