年賀状が来た。
何10年もお世話になっている美容院からだ。
僕の数少ない年賀状の一つである。
数少ないと言ったが、厳密には二枚だ。笑
もう一枚は車屋さんから。笑
美容院からの年賀状には、店長が手書きで、
今年も面白い話を楽しみにしていますと。
僕は1ヶ月に1回、美容院に行くので、いつもその1ヶ月間で起こった面白い出来事を話している。
そして、今年初の散髪。
喋る事を忘れないようにメモしといた。
散髪が始まった。
店長が話しかけてくる。
「お正月どっか行かれました」
「いや、もうどこも行ってないで寝正月 あーでも大晦日だけは また、見に行った」
「えっ、何を？」
「鬼滅の刃」
「またですか、笑 どんだけー笑」
「いや、あの感動をもう一度味わいたくて、そういえば店長は見に行った？」
「いや、僕まだ行ってないですわぁ、っていうか、もう行かないでしょうけどね。笑」
ここで僕は大晦日のエピソードを喋った。
その鬼はこう言った。
【人間は愚かだ人間の心で動いている、その心を支配すれば簡単に殺せる】
鑑賞中、小さい男の子が騒いでいた。
その子が、
隣に座っていたおばちゃんに声をかけた。
「お姉さん、これ面白いなぁ」
迷惑そうにしていたおばちゃんが、お姉さんと言われ、気を良くしたのか、
めっちゃ男の子の頭を撫でながら
「面白いなぁ」と笑顔で返した。
この子が1番、
人の心をコントロールする鬼やったと、笑
店長にウケた。
初笑いはゲットした。
そして1Pの話をしようとしたが、
隣で散髪していたのが、女性だったので
やめといた。笑
1Pの話はめっちゃ下ネタ、笑
店長が話してきた。
「関西も緊急事態宣言出ますかね？」
めちゃめちゃ時事ネタ喋ってきた。
「出るやろなぁ多分 。 っていうか、毎日東京で感染者更新1000人2000人いった いうてるやん」
「はい」
「あれさー、どんなもんかピンとくる？」
「そうですねー、東京の人口が何人いるかわからないっていうのもあるし、分かりにくいですよね」
「あれ、もっと分かるようにしてほしいわ、例えばカレーの中の人参ぐらい感染者出ましたとか笑」
「いや、それ、家庭によって分量違うんちゃいます笑」
「ビッグマックのピクルスぐらい出てますとか笑」
「いや、それやったらめっちゃ出てますよ。笑」
「確かに、ビッグマックをパクっていったら大体ピクルス口の中に入るもんな。笑」
そんなこと言っている間にシャンプーへ。
「ともさん最近頭皮硬いですねーと言われた」
「あー、最近あのシャンプー使ってないわ」
「使った方がいいですよ、」
「やっぱそうかー」
美容院のスカルプシャンプーがあるのだが、これが高くて手が出ない、、、
「使ってる店長？」
「使ってますよー、ちょっとでも早いうちにですよ！」
「そうやんなぁ、、、」
全てが終わり、会計の時。
「あのシャンプー買うわー
コンディショナーもつけて」
「はい、ありがとうございます！」
シャンプー、コンディショナー合わせて8800円、、、
僕は店長に心を動かされていた。
渡る世間は鬼ばかりである。笑
新しく読者になって頂いた方ありがとうございます。めっちゃ嬉しいし、励みになります。
明日は、物流減で仕事が休みに、
やっぱスーパー銭湯いこかな、、
