時間の価値を知らない者は、生まれながらに栄光には向いていない。
ヴォーヴナルグ (フランスのモラリスト)
この間
40日間かけて北海道を車中泊で一周するという旅から元社長N氏が帰ってきた。
無事に帰ってきた。
無事に帰ってきやがった…(従業員一同)
40日はあっという間だった。
小学生の頃の夏休みは あんなに長かったのに。
これで従業員の笑顔が作り笑いに変わる。
そして最大の難関は旅のエピソードを帰社してから死ぬほど聞かされることだ。
同じ話を何回も聞かされる。
リピートアフターミーされまくる。
スピードラーニングよりされる。
3分でまとめてくれたら楽なのだが
自分が納得するまで喋り続ける。
聞くほうは苦行いがい何物でもない。
ここは1人で戦ったら負ける。
パーティーで戦わないと無理だ。
N氏の北海道旅エピソードを聞かされるであろう初日。
同僚GさんＭ山さんと僕の3人のパーティーで帰社した。
「お疲れ様です。N氏おかえりなさい」
「おー お疲れさん」
「なんか痩せました？めっちゃ顔小さくなってますよ」
「うん、5キロ痩せた」
「へぇー5キロも」
僕は、どんどん話を振った。
どういうコースだったのか？
熊に遭遇したときは？
美味しかったものは？
綺麗だった場所は？
登った山は？
N氏が喋りたいことを全部引き出して、この日だけで北海道エピソードを終わらせてやろうという作戦に出た。
1時間ほど経った。
かなりエピソードを聞いた。
そして
「充実した旅でしたね。良かったです。とにかく無事でなによりでした」
と、話を締めた。
するとN氏がまさかの
「また今度ゆっくり話すわ」
ええええええええええええ！！
いやいやいや、もうええっちゅうねん！！
もう聞きたないっちゅうねん！
北海道何周する気やっちゅうねん！
興味ないっちゅうねん！
はよ帰りたいっちゅうねん！
従業員一同。
そしてみんなに渡されたお土産が
白い恋人 2枚……
こっす〜笑
でもそれを
「うわ、ありがとうございます〜」
って2万円もらったぐらいの時の
リアクションでお礼を言った僕は社会人としては、できている。
にしても
別にお土産が欲しいわけではないが、
白い恋人2枚って、、、
こすすぎやろ〜
しかも翌日
N氏、会社に来るヤクルト配達員の女性には、袋いっぱいのお土産を渡していたらしい。
おい！なにをええカッコしとんねん！
アホやろ笑
そういうとこ嫌いやわ〜〜
従業員一同。
まぁでも女性にええカッコしたい気持ち
わからんでもない。
人はいつだって恋人がほしいものだ。
さぁ明日も安全運転で頑張ろっと。
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