帰社。
事務所に入ると、またジジイ(元社長)が無口だ。
死んでるような雰囲気。
いや死んだか?
あまりにも元気がないので、軽く仕事の話でも振ってみた。 すると返事はしてくれるが
テンションは鬼低い…
なんしか、顔が死んでる。
今までの数々の人間の恨みが
ついにジジイを苦しめたか。
事務所を出て同僚Gさんに
「ジジイあれなに?体調悪いの?死んどるやん」
「いや、たぶん、金がないからでしょ」
「あぁ、いつものあれか」
「いうてましたよ、ボソッと」
「なにを?」
「このままやったら、持たんな…って
「いやいや、そんなもんとっくに分かってるっちゅうねんな」
「そうですわ」
「会社たたむならたたむで、はよ判断せーよな」
ジジイが死んでたのは
会社がヤバいってことだった。
プライドだけは鬼高いジジイが
「このままやったら、持たんな、」
と弱音を吐くのは、たしかに相当やばいかも。
いや、ヤバいのは
もう従業員、みんなわかってる。
こんなに暇やし、わかってる。
1週間まともに動いたことないし、わかってる。
月水金しか動かず、公文式か!ってツッコミたくなるし、わかってる。
月水金も、ないときあるし、わかってる。
平日休みになり動物園に行って、檻の中の動物を見ながら、「お前は仕事あってええな」ってボヤいたし、わかってる。笑
もう、あかんならあかんで覚悟はできてる。
そして給料日がきた。
中身をみたら、
いつもより多かった。
えっ、こんな暇やなのになんで?
同僚Y君に聞いたら、
Y君も、いつもより多かった。
こんな休んでるのに、なんで?
あれかな、最後のあがき的な。笑
おそらく国の助成金が出て補償されてるからだ。
話では、その助成金もこれで最後らしい。
国もお金がないのだろう。
とにかく、会社はこれから
どうなるか分からないが、
僕は日々の業務を確実に行うことだけに専念したいと思います。
てか、休みだらけで
業務が日々ないし…笑
さて、今日も休みだ……
今日は温泉でも行こっと( ˙³˙)~♪