トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

人を第一印象で決めてはならない

他社の女性ドライバーにWさんって方がいます。

まだ入社2ヶ月ほどの新人さんでトラックドライバーとしても初めてらしいです。

このWさんと我々は積んでる荷物が同じなので、積み地の工場で一緒になったり、同現場に降ろしに行ったりすることもあります。

 

Wさん、僕の同僚達から、めちゃくちゃ評判悪いです。僕も嫌いなタイプです。

話し方や声のトーン、動きが見ていてイラッとすることもあります。

 

例えば、新人なのに、積み地の年上リフトマンに馴れ馴れしく喋ったり、挨拶も「おつかれさまでーす」みたいな(文字では伝わりにくい)ダラダラした感じなのてす。

 

運転も下手やし「あいつドライバーに向いてないで」ってみんな思っています。

 

 

そんなWさんと先日、マンツーで荷降ろし現場が同じでした。

しかも三階建ての現場です。

これはもう、嫌々やってたら、終わらないなと思い、逆に名コンビ!ってぐらいな感じで仕事してやろうと思い、今までは1歩引いて接していたのをやめて、積極的に指示して動きました。

 

結果、Wさんも、それに応えてくれて、

思っていた以上にスムーズに荷降ろしが終わりました。

 

彼女とマンツーで荷降ろしして思いました。

 

このWさん、根は悪い人じゃないなと。

 

ただただ、鬼天然なだけだと。

 

それと、言葉のチョイスがちょいちょい変な感じのおバカさんなだけだと。

 

というのも、

 

荷物を下ろしているとき、僕が途中まで持ってきた荷物を彼女に「はい、んじゃこれ持って行ってくれる?」と言うと、

Wさんは

「はい、持っていってあげます」と返します。

 

えっ、持っていってあげます??

 

えらい上から言うな〜笑

 

僕50歳、Wさん38歳。

わし、先輩先輩〜。笑

 

でも彼女に悪気は一切ないのです。

 

Wさんが、トラックの荷台から荷物を担ぎなら降りて来たので、

「あ、それはあかんで!危ないから」と注意しました。

「俺、1年前、荷台から落ちて大腿骨頸部骨折したから」

って言うと、彼女は

「ええええ〜 いった〜」と返します。

痛いよ!めちゃくちゃ痛いよ!

いった〜ってなんやねん笑。

「だから俺な人工股関節やねん」

「へぇーそうなんですか〜」

「そうやで〜障害者やで大事にしてな〜」

と、ちょっとボケて返すと彼女が

「はい!大切にします〜」と返してきました。笑

 

いやいやいや、そこまでしなくても。笑

 

彼女は、”ただの鬼天然”です。

 

でも僕は今回反省しました。

人を喋り方や声のトーンで判断したらあかんと。

本人に悪気なくて、実は良い奴ってこともあります。

 

現場の搬入も無事に終わり、帰り際、ちょっと雑談しました。

「昨日、京滋バイパスめっちゃ混んでたやん。あれ事故やったらしいで」

「へぇーそうやったんですか」

「そそ、単独事故で側壁突っ込んでみたいな。お亡くなりなったみたい」

「あら〜居眠りですかね」

「いや〜どやろな〜わからんけど」

「てか私ね、しょっちゅう眠くなるんですよ」

「えっ、」

「たまにフ〜って意識が…」

「危なっ、気をつけてや〜」

 

彼女、悪い子じゃないけど

やっぱりドライバーに向いてないな、

と思いました。

 

 

さぁ明日も安全運転で頑張ろっと。