先日、朝7時頃、「ピンポ〜ン」玄関のチャイムが鳴りました。
こんな朝から何?と思い玄関を開けると、
ガス屋のおっちゃんでした。
うちの家は昭和レトロな家なので、都市ガスではなく、プロパンガスなんです。
ガス屋のおっちゃんは
「すんません。今新しいボンベに交換していた時に、ホウキとちりとりをかけてあったフックを壊してしまいまして…」
「ん?」
「すみません、これで弁償させてください」
と言いながら、ガス屋のおっちゃんは300円を握りしめてます。
「えっ、どういうこと?」
「あ、ちょっと足りませんかね」
「いやいや、そうじゃなくて、何が壊れたんやろ、ちょっと見るわ」
僕はおっちゃんと一緒にガスボンベの方へ行った。
見たら、ホウキとちりとりを引っ掛けていたS字フックが折れていただけだった。
何ヶ月も前にダイソーで買った物だ。
「いや、おっちゃん、いいよいいよ、かまへんかまへん」
「いやいや、壊れてますので」
「こんなもん、いつか折れるし、かまへんよ、また気をつけて交換してな」
と言いながら、おっちゃんの肩をポンポンと叩きました。
おっちゃんは頭をペコペコさせながら
「えらいすんませんでした」と言っていた。
なんか直感的に、いい人に思えた。
おっちゃんが乗って来てたトラックには
まだいっぱいガスボンベが積んであったので、
「まだようけまわらなあかんやん。おっちゃん気をつけて作業してな」
と声をかけときました。
いつも、おっちゃんがガスボンベを交換してくれるおかげで、僕は温かいお風呂に入れるしシャワーも浴びれるわけです。
今回は、おっちゃんの心がちょっとでも温かくなったらいいなぁって思いました。