トラック運転手ともさんの日常

このブログは51歳トラック運転手が日々感じたことの記録です

昔の親 今の親 (3年前の記事)

本屋にて、

「はい、これ直しといて」

と、お父さんに言う。4歳ぐらいの男の子。

自分で読んどいて、カバーも外れていた本を父親に片付けさせる男の子。

お父さんが

「ん?自分で読んだんやろ」

と、言うが、

その声を遮るかのように、

「だから、片付けといて」

と、不機嫌に言う男の子。


ちょっと見ててイラッとする。


お父さんは何も言わず、本のカバーを直しながら聞く

「どこにあったんや これ?」


男の子は無視。


そして違う本を読んでいる。


なんやこの子、、、


お父さんは、定位置に本を片付けると、


男の子は、その本をすーっと別の場所に置き換えた。

 

でも、その様子をお父さんは見ていない。

いや見て見ぬふり。


おいおいおい!ちゃんと言わな。

ちゃんと教えなあかん!

可愛いのはわかるが、

甘すぎるぞ、、、

そんなんやから、息子がこんな感じになるんやろ!

そして、その親子はどこかへ行った。


僕は本を元の位置に戻してあげた。

 

その男の子が見ていた本が、

「おとなになるのび太たちへ」

 

だった。

まさにおまえや! って思った。笑


ていうか、
今の親ってこんなに甘いのか、

僕が小さい頃の親なんて、

ただの鬼だった。

まぁ僕が、あまりにも言うことを聞かないし、アホなことばっかりしていた、
というのもあるかもだけど、、


おとんがグーで殴るのはザラだし

あっ、それは おとんの財布から1万円盗んだからなんですけど、笑

でも、おとんがグーで殴るって、小学生の僕には、鉄球が顔に当たったぐらいの衝撃でしたけど、、


オカンは仏壇のロウソクに火をつけ

僕の上半身を裸にして、ろうそくのろうを、背中に垂らすという、

上級のSMぐらいのことをされていた、笑


これはしつけですか?、拷問ですか?

タイムスリップできるなら、オカンに聞いてやりたいぐらい。笑

しかも、オカンは僕にろうそくのろうを垂らしながら号泣している

いや、泣きたいのこっちやー笑


その反動で僕は今ドSの性格です。笑

あっ、でもこれは小学校に持っていく、給食費3000円をくすねてプラモデルを買ったことで、怒られた話ですが、笑

 

 

 

話しは それましたが、

「おとなになるのび太たちへ」

の本を、少し立ち読みしてみると

こんな事が書かれていた。

 

飲んだくれて帰宅した父親に幻滅したのび太

自分は、おとなになって、こんな父親にだけは、なりたくないと決心。

ドラえもんが、無理な決心はするなという。

のび太が未来の自分の姿を見たいと、タイムマシーンで35年後へ行く。

しかし、
そこには、父親になったのび太が、飲んだくれて帰宅してくる姿があった。

失望したのび太

35年後の、のび太に言う。

「なにやってんだよ、もうちょっとちゃんとしろよ!」

すると35年後の のび太が言う。

「無理だよ、なぜなら僕だよ、子供の頃から、怠け者の僕が、大人になっても、そうそう変わるもんじゃないよ」


たしかに、、
と、のび太は思った。

そして、ふたりの、のび太は、

お互いを励ましあい。無理なく頑張ろうと誓った。

と、いう内容だった。


これさ、


読め!
あの親子が読め!
父親が息子に読んでやれ!

と思った。

 

僕はイモトアヤコのエッセイ集を立ち読みしながらこの親子の一部始終を見ていた。

珍獣って、どこにでも居るもんだなと思った。笑

~完~


さぁ明日も雪道に気をつけて
安全運転で頑張ろっと。